- UPDATE: 2018.5.19
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Vol.3642【Tricker’s Order Fair 開催中です】
明日までの開催となっております、Tricker’s Order Fair。
本日はシューアドバイザーとしてお越しいただいている、
正規代理店の奥秋さんと兵頭さんに、改めてトリッカーズの魅力を伺いました。
中島:よろしくお願いします。
まずはそうですね、トリッカーズを好きになったきっかけって何でした?
奥秋:出会いは大学生のときでしたね。今から20年くらい前。
当時はアメカジブームで、僕もレッドウィングやラッセルモカシンといったアメリカの靴を履いていました。
そんなときに原宿を歩いていると、トリッカーズのウィングチップブーツが置かれているのがたまたま目に入って、本当に衝撃を受けたんですよ。
当時のインポートと言えばほとんどがアメリカもの。ファッションマーケットではヨーロッパものはまず見かけないといった時代で、
そこ対してトリッカーズのウィングチップの衝撃たるや否や。一目惚れに近かったですね。
中島:最初はフォルムというか、独特のコバであるとか、深いメダリオンといったところに惹かれたんですね。
トリッカーズというとカントリーブーツということで、ドレスでもワークでもなく、属するとしたらどこに属するんですか?
奥秋:本来であったらカジュアルなんですけど、
本国の、イギリスの直営店なんかでは普通にサラリーマンの方も買われてますね。
カントリーシューズをビジネス用としても実際に着用しているんで。
それは格好いい格好悪いとかは別で、文化に根付いているというか。
たとえば雨の日にも革靴が履きたいとか、頑丈で壊れない靴をと言ったときに、
イギリスではやっぱりトリッカーズというブランドがあがってくるんですよね。
気兼ねなく履けて、更にロイヤルワラント(英国王室御用達)ということで、広く認知されています。
中島:ありがとうございます。
では続いては兵頭さんが感じている、トリッカーズの魅力ってどんなところでしょうか?
兵頭:堅牢さ、そして変わらないところですね。
定番というものが確立されていて、「自分たちのスタイルはこれだ」という芯がトリッカーズにはあるんですよ。
それがあるメーカーってすごいことだと思います。来年で190周年をむかえるんですが、
それだけ長い間やっているのに、基本的にずっと同じデザインで作り続けているんですから。
奥秋:あと木型も変わってないんですよ。
今の木型で60~70年くらい使い続けているもので。
ファッション、トレンドっていうものがある以上、普通は新しいものを出さないといけないと考えるはずなんですけど、
70年も同じ木型っていうのは今の時代の中において稀有な存在というか、それだけ完成されているってことですよね。
兵頭:そうですね、それが変わらない魅力です。
中島:なるほどですね。
木型の話で思いましたけど、トリッカーズの靴って個人的にヒールが抜ける感覚があるというか、丸みがなくて真っ直ぐじゃないですか。
そういうものなんですか?
奥秋:あれはイギリスの靴の特徴で、トリッカーズに限ったことじゃないんですよね。
あれがイギリスの靴としての形というか。はじめは履きづらいと感じてしまうかもしれないんですけど、
それでも定期的に履いてしまうのが魅力というか。
兵頭:たまに気難しい友達と会いたくなるような、そんな感じですよね。
奥秋:不思議なのが、本当に自分の下駄箱の中からなくならないんです。
履きづらいんだったら、普通は履かなくなるはずなんだけど、時たま履きたくなる。そんな靴って珍しいですよ。
それが歴史ある木型が持っている力というか。だからそこに対しては変える必要もないのかなって思います。
兵頭:長く続いているメーカーは、変わらないものを持っていることが多くて。
これが自分たちなんだから変えないっていう、そこを貫ける意志の強さと姿勢っていうのはリスペクトするべき点ですよね。
奥秋:履き心地に関しては、日本人って履いた瞬間に判断しがちだと思います。
けどトリッカーズはその頑丈さから1年じゃ履き味わからないし、最低でも5年くらい履いてから実感を持てる靴なんです。
昔の木型の靴っていうのは履いてすぐその真価が問えないんですよね。
兵頭:5年、10年、20年と履き続ける靴なので、付き合っていただければと思います。
中島:修理を繰り返しながら、それこそ一生ものと言える靴ですね。
ありがとうございました。
話は変わりますが、今回のイベントに合わせ、
特別にルームシューズの即売分もご用意させていただきました。
オーダーも良いけど今すぐ履きたいという方へ、ぜひお試しください。
それでは明日も、お待ちしております。
【Roots】
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【Column】
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