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Frame FranceとTHE ONE FIN & FOUR WHEELSとSCOSHA

さぁ、夏ってきましたよ。

楽しいのをバンバン企画していくのが夏。

控えめにしようと思っても盛り上がるのも夏。

そして、また怒られるであろうと分かっていてもしてしまう夏。

今年もそんな夏になるように、23日からの連休にいろいろと仕込みましたよ。

 

 

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仕込み第一弾は、Frame France。

40’s~50’sのフランス製デッドストック眼鏡を60本ほど即売します。

Frame Franceを気にしている方は、来るべきです。

一度に、ここまで見比べる機会はそうないですし、

23日は、speakeasy代表山村氏来てくれます。

何十万本と見てきた山村さん、このモデルのここがポイントや

この仕様だからいいなど、マニアックな話を一緒に聞きましょう!

 

 

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そして、25日~27日はあのうるさいヤツが来てくれます。

一年半振りになるので、テンション高目。

屋号は、『THE ONE FIN & FOUR WHEELS CLUB』での参戦で

capとT-shがメインで、限定アイテムも仕込んでます。

現在、SCOSHAの営業のお手伝いをしているらしいので

そちらも見てあげてくださいね。

25日はお酒、ジュース、食事担当でMAKO SHOPも参戦。

MAKO SHOPに関しては、21日21時頃よりインスタLIVEでも

ご紹介しますね、

とりあえず、23日、25日はアツい!!!

そして、21日21時からのインスタLIVEはよろしくです。

 

 

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金曜日以外更新中です。是非ご覧ください。


Vol.4297【イベントに向けて】

 

来週の連休には、とても楽しみなイベントが控えています。

先日の【Column】、並びに本日公開した【Event】でお伝えしている通り、

23日から26日の4日間は、60本ものFrame Franceが。

そして25日から27日の期間は、飯田さんによる旅するお店、

『THE ONE FIN & FOUR WHEELS CLUB』がやって来ます。

(こちらについては本日の【Column】をご覧ください)

とにかく濃い週末になることは間違いないので、ぜひ遊びにいらしてください。

 

 

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そんな来週末に向けて準備を進めている中、イベント用のFrame Franceがさっそく到着し、

検品をしながら「あれがいいかな、これがいいかな」と物色しています。

 

40年代、50年代の特徴である生地の美しさや、完成されたフォルム。

そしてメガネがまだファッションアイテムとして扱われる前だったのにも関わらず、

今見ても前衛的に映るデザイン性を持ったモデル。

本当に1本1本、じっくりと眺めたくなる魅力を放っています。

 

 

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今回の『Frame France Fair』では、入門用としてもお勧めの、

比較的手に取りやすいプライスのものを多数取り揃えております。(5万円~10万円)

もちろん中には40年代のスペシャルなピースも…。

前から気になっていて、この機会に挑戦してみたいという方、

既にこの世界にどっぷりと浸かってしまっている方。

皆さんが喜んでもらえると思いますので、足を運んでいただけると幸いです。

 

 

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最後に、初日となる23日の木曜日には、『SPEAKEASY』の山村さんにお越しいただきます。

日本一Frame Franceを見てきたと言っても過言ではない、この世界の第一人者。

そのマニアックで面白いお話を、お楽しみに。

 

 

【Event】

Frame France Fair

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【Column】

THE ONE FIN & FOUR WHEELS CLUB

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【Column】

Frame Franceについて語る

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【Roots】

NORIEI : PENNY LOAFER

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【New Arrivals】

Needles:New Arrivals

 

 


Frame France Fair

 

本物が持つオーラに、ただ圧倒されます

1940年代、50年代を中心としたフレンチビンテージメガネ、『Frame France』

それらを60本取り揃え、初となるフェアを開催いたします

この宝物の様なメガネを、その手に取ってみてください

 

 

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【Date】

07.23(Thu)~ 07.26(Sun)

 

初日となる23日には、ビンテージアイウェア専門店、『SPEAKEASY』から山村さんにお越しいただきます

深い知識による非常にマニアックで魅力的なお話をお楽しみください

 

 

【Comtents】

『Frame France』の即売会を開催します

70年から80年前に作られた、現行のものとは一線を画すオーラを放つフレーム

それは色であったり、艶であったり、または音であったり

これまで『良い物』に触れてきたことのある方であれば、間違いなくその違いに気が付きます

 

 

 

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当時の職人の『美意識』、そして『探求心』によって生み出されたフレームは

どれもその美しさに息を呑みます

鋭いカッティングや滑らかな曲線、銀で作られた蝶番など

細部に至る作り込みの凄さが、ここまで私たちを感動させるのです

 

 

 

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インディアンジュエリーと同じように、全く同じものは二つとない

一点ものであるが故の特別な存在

この出会いを、大切にしてください

 

 

 

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7月23日~はFrame Franceたっぷりでお待ちしております。

7月23日からの4日間、doo-bopに注目です。

先日更新しました【Column】ページはご覧いただきましたでしょうか。

 

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満を持して、と言いますと大層ですが、初のFrame Franceのイベントです。

おおよそ70~80年ほど前につくられたデッドストックフレームたち。

誰にも掛けられることなく、長い時を超えて現代の僕たちと出会う。

考えるだけでワクワクしてきました。

 

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セルロイド特有の艶、ハンドメイドならではの個体差、

見るほどにどんどん引き込まれていくのが分かるはずです。

オーラというと安っぽい言い回しですが、

力のあるアイテム特有の『出ている』感じがスゴいです。

 

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ヴィンテージフレームですので、語れるウンチクや背景はたっぷりございますが、

眼鏡は顔の一部とも言えるアイテムです。

着用された際のシックリ感を頼りに良い一本と巡り会ってください。

 

23日に関しましては、ご存じの通り、

SPEAKEASY 山村様にお越しいただきます。

魅力を聞いてみたい方、ご都合つきましたら是非23日にお待ちしております。

 

そして今週は変則スケジュール。

24日金曜日も通常通り11時~20時まで営業しております。

(Frame Franceイベントは26日までです)

 

実は今イベント、初Frame Franceをご検討されていらっしゃる方へも

ご提案しやすいプライスで取り揃えております。

メインとなるプライスは40,000~75,000円となります。

 

ご興味もたれましたら、お待ちしております。

 

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Frame Franceについて語る

 

満を持してと言ったところでしょうか。

7月23日から7月26日の期間、60本を超える『Frame France』が当店に並びます。

さらに23日には、『SPEAKEASY』の山村さんがdoo-bopにやって来ます。

そんな一大イベントに向けて、あらためてメガネについて語っていただきました。

 

 

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中島:どうしましょう。どれを題材にしたほうがやりやすいとかあります?

 

山村:どれがいいですかね。まずはシンプルなパリジャンでいくのがいいのかな。

 

中島:はい。となると…。

 

山村:あ、この辺とかいいかもしれないですね、40年代。

 

中島:今パッと手に取らはったやないですか、なんでそれ手に取らはったんですか?

僕、この辺違うんかなと思ったんですけど…。

 

山村:まあパリジャンらしいと言うと、これが1番パリジャンらしいかなって。

 

中島:どの部分を見てそう感じてはるんですか、それは?

 

山村:このシェイプですよね、この玉型(レンズの形)というか。

何て言うんですかね、パリジャンってウェリントンなんですけど、正方形に近いウェリントンで。

ちょっとここが山になってる。

 

中島:ああ、はいはいはい。

 

 

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山村:これが、非常にパリジャンぽいレンジですね。

よく言うウェリントンは長方形なんですよ。

ちなみに本来は『台形』って意味なんです、ウェリントンって。

 

中島:え、そうなんですね。

 

山村:ああ、これが『ザ・ウェリントン』っていう感じですね。

ほら、底辺と上底の長さがほぼ変わらない。若干短いぐらいかな。

だからまあ、『ザ・パリジャン』っていう形はこっちになるかなと。

あ、この辺もそうですけどね。こっちはちょっとフレームの造りが特殊で、

こういったところが肉厚になってるんですよ。比べていただくと、多分すぐ分かると思う。こっちは薄い。

 

中島:うわ、ほんまや。

 

 

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山村:ちょっと分厚いんですよ。だからフレーム幅が出るんですけど、その割にレンズ径が小さい。

ちょっとパンダみたいな見え方するパリジャンですね。

ウェリントンって日本人とかアジア人の顔にも馴染みやすいってされてるんです。

その中で正方形に近い、このパリジャンと呼ばれるウェリントンは、

フランスにはほんと沢山あるんですけど、他の国にはあんまなくて。

 

中島:あっ、ないんですか?

 

山村:あんまり見ないですね。大体横長です。

 

中島:はあ~。

じゃあクラウンパントゥでも、形に幅があったりするんですか?

なんかこっちに下膨れが外に寄っとるやつと、真ん中に寄っとるやつあるじゃないですか。

 

山村:あります、あります。

 

中島:あれはもう、ただデザインの違い?これなんかちょっと右寄りでしょ?

 

山村:そうですね、ダラ~っとね。デザインです、ほんとデザイン。

ちょっとこう、ストロベリーシェイプっていう苺っぽく…。

 

中島:え、どういうこと?

ストロベリーシェイプ、初めての単語ですよ。

 

山村:ストロベリーシェイプっていう玉型があるんですけど、

極端に言えば逆三角形みたいな。

 

中島:そうなんや、ストロベリーシェイプ。へえ~。

 

 

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山村:まあ、クラウンパントゥも様々ですね、形も。

ガーゴイルも大きなカテゴリーで見たらクラウンパントゥですからね。

 

中島:へっ?!あっそっか、太いさかい…。

 

山村:そうなんです。

分かりにくいですけど、一応あれもクラウンパントゥですね。

(別のメガネを手に取って)これも『ザ』ですね。『ザ・クラウンパントゥ』の形してますね。

 

中島:これ、えげつなそうやな…。

 

山村:分厚い、うん。ヒンジの造りも非常に丁寧な、こうね、ピンをちゃんと削ってる。

これも1つの、年代を見分けるときの特徴ですね。

 

中島:そうですか~。

 

 

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山村:う~ん、これもクラウンパントゥ。

これ、40年代の生地なんですけど、ピンの立てるヒンジがついてるんですよ。

 

中島:はい、はい。

 

山村:40年代って基本、ピン、こう削ってるっていう。

 

中島:ああ、隠してるというか…。

 

山村:だから推測ですけど、40年代の生地を使って50年代に作られたものじゃないかと。

 

中島:はあ~。

 

山村:基本は生地が一番の特徴なんで、ここの作り込みというよりかは。

生地で判断させてもらうって感じですね、年代を。

 

中島:すごいなあ~。(テンプルを畳んでカチカチと音を鳴らす)

 

山村:音ね、音いいっすよね!

 

中島:カチカチっ!!(カチカチと音を鳴らす)

こう、プラスチックみたいな音がするんですよね?ようは。

 

 

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山村:なんかね、プラスチックというよりは…本べっ甲の眼鏡使ったことあります?

 

中島:ないです…。

 

山村:もっと軽い音するんですよ。ちょっと、何て言ったらいいのかな。

そう、『いい音』しよるんですよ、それにすごい近い感じ。

プラスチックの音っていうよりかは、何かほんと、何て言ったらいいのかな(笑)

あの、高い音でこう響く音ですね、綺麗な音。

 

中島:ほう~。

 

山村:芯入ってるとやっぱここまで響かないですからね。いい生地でも。

 

中島:あ、芯があることで響かない?

 

山村:うん。何か音が違いません?

これと、これと。(音を鳴らして比べる)

 

中島:あ、確かに。

 

 

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山村:やっぱほんと、作り込みがどれも丁寧なんですよね。

 

中島:作り込みって仰ると、どの辺に着眼したはるんですか?

 

山村:えと、これだけ数を見てると当たり前のことばっかりになるんですけど、

アメリカものとか見てると、合口(あいくち)っていう、ここの所がガタガタなんです。

 

中島:合ってない?ピシッと。

 

山村:合ってないですね、アメリカものは。

合ってないし、ここの太さとここの太さも合ってない。

 

中島:ああ~、『アメリカ』ですよね。

 

 

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山村:無骨な良さもありますが、まあ生産効率ですよね、はい。

フランスとかも組み上げたときは多分、ガタガタなんですよ。

でもそれを綺麗にこう、面一にしてるんですよ。こことかも。

今の眼鏡は当たり前のようにやってるブランドもあるとはと思うんですけど、

昔はもう、そんなん全然関係ないって感じじゃないですか(笑)

 

中島:ああ、特にアメリカもんとかと比べると…。

 

山村:ほんともう、全然ちゃいますね。やっぱ丁寧。

で、他国のものをよく見ていただいたら分かるんですけど、

色んなブランドがあって、色んなのデザインの眼鏡があるんですけど、よく見たら結構似てます、どれも。

 

中島:え、どういうことですか?

 

山村:このレンズ径とかがすごい似てるんです、玉型って言って。

 

中島:うそお?

 

山村:似てるんです、似てるんです。まわりの側がちょっと違うだけで。

フレンチって似てるけど、おんなじパリジャンでも違うんですよね。

例えばこっちのほうが垂れてるじゃないですか。グーッとね。

 

中島:あ~あ~、分かります。

 

山村:これはこう入ってるけど、なだらかに反るとかね。

微妙に全部違うんですよ。このパリジャンとか、ちょっと…ちょい山が外気味ですね、とかね。

 

中島:確かに。そういう風なとこを見たはるんですね!

 

山村:見てます、見てます、見てますね。

 

中島:最初からそういうモノの見方してたんですか?

 

山村:そんなことはないですよ(笑)

 

中島:途中から?

 

山村:途中から(笑)

何かちゃうなみたいな、ははは(笑)

 

 

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山村:そうですね、これもいいですね。

皆さんやっぱり「太いほうがカッコいい」とか言われがちなんですけど、

細いテンプルってすごい手が込んでて、実は。

 

中島:クラウンパントゥでよく見ますよね。

 

山村:そうなんですよ。クラウンパントゥで細いのはすごいよくて。

まあ、細いじゃないですか。この厚さから削ってるわけですよ。

分かります?いきなり細いわけじゃないじゃないですか。削って細くして、最後こう潰してると。

 

中島:ああ~、そっかあ~。

 

山村:これはまだ、芯金との間に全然厚みありますけど、

CEBOのクラウンパントゥとかって、もうギリギリなんですよね。

 

中島:細くするのに美学を感じ取ったんですね。

 

山村:そうですね。そういったところじゃないですか、作り込みってやっぱり。

あとこれも何回か言ってますけどテレビジョンカットが当たり前のように入ってるとか。

 

中島:なるほどね~。

 

 

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山村:そうですね。あとやっぱ分厚いのも話ときましょか。

 

中島:うん、うん。ぶっちょいやつ、8ミリとかのことですよね。

 

山村:そうです、そうです。8ミリとか6ミリとか。

実際、現行で眼鏡を作ろうと思ったら、太いやつのほうが再現しやすいです。

 

中島:と言いますのは?

 

山村:そういう生地がもう、あるんで。

 

中島:ああ~。

 

山村:8ミリを作ること自体は別に難しくはないですね。

あの、薄く作るほうが難しいです。まあ強度の問題です。

セルロイドの含有量が多くないと、薄く作っちゃうとこう、反っちゃうんですよ。

 

中島:え、どういうこと?(笑)

 

山村:こうこう、こう反りよるんですよ。

 

中島:マジで?!

 

山村:硬い生地じゃないと薄くは作れないんで。

こう、非常に生地が薄いフレーム。これとかめちゃ薄いじゃないですか。

 

中島:はい。

 

 

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山村:これとかも、フレンチのいいところの内の1つです。

分厚いだけがいいってことではないんですよね。薄くて細いっていうのが1つの魅力なんですよ。

 

中島:なんかそう聞くと、薄いのもよう見えてきますね~。

ちょっと色っぽいというかね。

 

 

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中島:アバンギャルドの中やったら、人気があるとかっていうの、そんなんあるんですか?

 

山村:一応、名前のついてるモデルとかは結構、

ガーゴイルとか、あの辺は安定的に人気がありますね。

 

中島:ああ、そうなんですか。

 

山村:そうそう、あとこっちの面白いやつはナイトレンジャー。

 

中島:あ、ナイトレンジャ―。聞いたことあるわ。

この形って、危ないですよね。

 

山村:危ないですね。何でこんなんになったかは分からない、ははは(笑)

 

中島:あんまはめてる人いないですよね。

どういう人が購入しはるんですか?

 

山村:いや、分かんないですね(笑)

何て表現したらいいんですか、変わった方が多いですね(笑)

 

中島:やっぱそうなるんですよね(笑)

でもすごい気になるなあ、それも。あ、こっちのスカル、これはどうですか?!

 

 

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山村:スカル、いいんじゃないですか。最初見たときはすごい、感動しました。

何やこれ、みたいな。造りもいいし、生地もしっかりこう、角立ってるじゃないですか。

 

中島:はい。

 

山村:こういうのですよね。テンプルの造りも変わってますよね。

これ今、芯を入れるのって『シューティング』っていう技術なんですよ。

 

中島:シューティング、はい。

 

山村:カチンってこう、打っていくんですよ。バンバンバンってメタルを。

 

中島:なるほど、なんか釘打つみたいな感じか。

 

山村:そうなんです。それが普通なんですけど、凝ってる眼鏡になると、

現行とかでもそうですけど、『芯張り』といって、こうやって挟んで、芯入れるんですよ。

 

中島:え、この金もんを?

 

山村:セル敷いて、そこに芯置いて挟みよるんです。

それが芯張りっていうんですけど。ああ、これは典型的な芯張りですね。

 

 

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中島:見て分かるんですか?

 

山村:これ芯が途中でフラットから丸になってるじゃないですか。

その形ってシューティングじゃ打ち込めないんですよ。

 

中島:あ、ここがフラットでこれが丸。ほんまや。

 

山村:これ、絶対芯張りなんですよ。

 

中島:サンドイッチや。そういうことですね。

 

山村:サンドイッチです。そういう芯張りとかやと結構やりがちなんですけど、芯にもデザインを入れてるものが多いです。

 

中島:じゃあ、スカルはかなり前衛的やったんですね。

 

山村:前衛的やと思いますね。

かけてた人の写真見たいですけど、やっぱない、出て来ないですね(笑)

 

中島:すごい形してますもんね。

 

山村:うん、ほんとに。これとかヤバくないですか、このブリッジのとこヘコますとか。

 

中島:ほんまか…。これけど、スカルいいんちゃいます?

 

 

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山村:サングラスにして販売したこと何回かあるんですけど、

いや、カッコいいっす。やっぱりカッコいいっすよ。

 

中島:これサングラスにするんやったら薄い色入れるほうがいいんですか?

濃い色のほうがいい?

 

山村:キャラによるけど、僕は濃い色のほうがカッコいいかなみたいな。

 

中島:ヤバいヤバい、ちょっと欲しなってきた。

 

山村:コンパクトなサングラスって、カッコいいですよ。

ちっちゃくて、レンズが濃くて寄っててもカッコいいって中々少ないです。

 

中島:ちっちゃくて、寄ってて?

 

山村:寄ってるサングラスってあんまりイメージなくないですか?丸眼鏡ぐらいしか。

すごいちっちゃく見えるんで、結構違和感あるんですよ。ちっちゃいな、みたいな。

でもスカルとかやったら多分違和感ないんちゃうかな。

 

中島:なるほどなあ。あれ?でもいつもしてはる、小ぶりのヤツなかったですか?

あれ、カッコいいじゃないですか。

 

山村:あれ、いいですよね。でもあれも濃いの入れると結構難しいんですけどね。

 

中島:あ、そうなんですか。

 

山村:これもそうですけど、基本ブラウン15%のガラス入れてますね。

 

 

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中島:あ、もう決まってるんですね(笑)

やっぱレンズは極力ガラスを入れて欲しい?

 

山村:うん。入れて欲しいです。値段もそんなに変わらないんで。

反射とかもやっぱり違いますからね。

 

中島:何か、独特の反射の仕方しますもんね。

 

山村:そうなんです、そうなんですよ。

プラスチックやとどうしてもこう、何ていうかこう、うねうねって乱反射するんですよ。

フラットになり切らない。細かいところで、こう波打ってるから。

 

中島:そういうことか…。

 

山村:ガラスはそういうことなくパリッとね、反射しますんで。

でもね、フラットじゃなくても、球面であっても、まあガラスはやっぱいいんですけどね(笑)

質感がやっぱり高いです。質感が高いフレームなんで、質感が高いレンズを入れてもらうと、うん。

 

中島:ああ、なるほど。

 

山村:はい。当時はプラスチックのレンズがなかったんで。全部ガラスですよね。

ただ基本はガラスがいいけど、まあ用途に応じてですね。プラスチックでも全然悪いことはないんで。

 

 

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中島:こうやって改めてこんな見ると、えげつないですね。

 

山村:ちょっと胸やけ気味ですよね、この距離で見ると(笑)

 

中島:ちょっと気持ち悪くなってきました。これ何でなんですか?圧があるんですか?

 

山村:凄い強いんでしょうね、圧が。佇まいがやっぱちょっと、違い過ぎて。

僕も久々にこの距離でずっと見てると、気持ち悪いですね。ははは(笑)

 

中島:個性がほんま強いっすよね。

 

山村:強いっすね。まあ、見た目ももちろん厳ついですけど、何か感覚にこう来ません?こう、肌感というか。

やっぱ、70年、80年前のものが持つ、あれなんですかね。トキを経てるからってとこもあるんですかね。

 

中島:何かでも、そういうのありますね。

何なんやろこれ。何かこう、ドーンとしてますよね。

 

 

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中島:山村さん何年でしたっけ、失礼ですけど。もう、これやられて。

 

山村:お店は8年ですね。個人でやってるときから考えると、もう18年程ですけど。

もうほんと、色々見てきたんで。フランス以上に整っていて面白いなって思えるのは無いですね。

 

中島:ああ、そうですか。

 

山村:はい。その歴史的に、こういう人がかけてた、ああいう人がかけてたみたいなのも

カルチャーを感じて面白いっていうのはあるけど。

こうフレーム見て、造りもよくて、生地もよくて。

で、かけてて馴染むってなったらもうフレンチしかないな、みたいな。

 

中島:はあ~。

 

山村:やっぱり、どうしてもそういうのって、さっき言った前者のようなものって、かけられてる感が出ると思うんですよ。

 

中島:うん、うん。

 

山村:まあ、それはそれでいいんですけど、何かちょっと自分じゃないな、みたいな。

自分で消化できないような感覚です、僕は。そういったフレームたちは。

 

中島:ああ、言うてはりました。イギリスもんはええけども、ちょっとやり過ぎやしカッコ悪いかなって。

 

山村:そうそうそう。アメリカもののセルフレームは特に、はい。何かこう、僕はあんまりですね。

眼鏡に負ける感じです。欧米の人の顔用にやっぱ作ってるなって。

まあ、これもそうなんだけど、なぜかアジア人の顔にも馴染むと。負けないっていう印象ですね。

変なんかけても、そんな負けなくないですか。

 

中島:確かに確かに。

やっぱりカッコええな、この感じ。う~ん、なるほど。

 

 

 

眼鏡についてとなると、本当に時間を忘れて語ってくださる山村さん。

今回の対談ではここまでとなりますので、ぜひ店頭で続きを聞いてみてください。

 

 

 

 

 

SPEAKEASY

 

 

 

 

 


Frame France Crown panto。

フランス製ヴィンテージフレーム、Frame Franceを土日にわたりオンラインアップしております。

 

個人的にお勧めは計3本入荷しましたCrown panto型。

上部に王冠のようなデザインがあることから、クラウン(王冠)パントゥ(丸みのあるボストン型)と言われる形状です。

ベーシック過ぎない、良い意味の裏切りがあるデザインだと思います。

どうぞご覧ください。

 

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Frame France  40’s Crown panto Frame – Amber

 

1940〜50年代のフランス、ジュラ地方を代表するCEBO社によるこちらのフレーム。

クラウンパントゥの面白さ、上下によるコントラスト。

上部の角がしっかりと立ち、下部の丸みの美しさ、メリハリの効いたデザインに惹かれます。

ベーシックなフォルムですが、小振りで顔馴染みが良い一本です。

 

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CEBO社を代表するディティールであるテンプルのエンド部。

ぷくっと丸みがあり、何とも言えない可愛らしさを感じます。

ちなみにジュラ地方は眼鏡の産地。

日本で言うところの福井県鯖江みたいなイメージでしょうか。

 

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Frame France  50’s Crown panto Frame – Honey Amber 

 

一見すると先程と同様に映るかもしれませんが、

よくよくご覧いただくと、上部の角が少し柔らかくなっています。

フレームカラーのHoney Amberと相まってか、優しい印象を与える一本です。

こちらも非常に良いサイズ感です。

 

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ヴィンテージ特有の艶感と控えめなデザインがゆっくりと響いてきます。

メガネは面積の小さいアイテムだけに、ちょこっとした違いが与える印象を大きく変えるはず。

 

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Frame France  40’s Crown panto Frame – Amber

 

最後はビッグピース。

美しい3ドットヒンジ。

そして本べっこうのような色合いと質感。

フレンチヴィンテージの魅力がぎゅっと詰まったフレームです。

 

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セクシー!素晴らしい!!

 

Frame Franceの世界、お待ちしております。

 

 

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Vol.4233【Frame France:New Arrivals】

 

Frame France、新たに8本入荷しています。

色やデザイン等それぞれ異なる魅力があり、ずらりと並んだ姿を見ると心が躍ります。

顔の印象を左右するアイテムだからこそ、とっておきを選びたいですよね。

 

Frame France:New Arrivals

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40年代から50年代ならではの、奥行きのある色合いが美しい生地。

見る角度によって変わる色の濃さは、眺めているだけでうっとりとしてしまいます。

 

 

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クラウンパントゥやパリジャンといった王道デザインはもちろん、

個性を感じるラウンドモデルやアヴァンギャルドデザインも揃っています。

Frame Franceの特徴である顔なじみの良さを、1本1本確かめてみてください。

 

週末にオンラインショップに掲載予定となっておりますので、お楽しみに。

 

 

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明日4/24(Fri)は店休日となります。

翌4/25(Sat)より通常営業をさせていただきます。

尚、オンラインショップご注文への返信・発送に関しましては、4/24(Fri)の13時までは当日対応、

それ以降のご注文には、翌4/25(Sat)より対応させていただきます。

皆様にはご迷惑をお掛け致しますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 

【Roots】

MOJITO × doo-bop:GULF STREAM PANTS

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【New Arrivals】

WILLY CHAVARRIA:PIMA COTTON SHIRT – Chacoal / 35,200 YEN

WILLY CHAVARRIA:MACHO BUFFALO T – Black Power / 25,300 YEN

WILLY CHAVARRIA:SS MACHO BUFFALO T – Washed Black / 23,100 YEN

 

 

 


こんなFrame Franceも

勢いでイッてやりました。

50’のFrame France、Crown pantoアシメトリー。

50年代、フランスでこのようなアシメトリーデザインの眼鏡が

ちょっと流行ったようです、よーく見るとガチャってやつです。

これぐらい振り切ってないと本当の満足は得られないかもと。

こやつにブラウン20%のカラーレンズを入れたのですが

フレームにパンチがあり過ぎて、カラーが入っているのが分からないほど。

 

 

 

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万人受けする整ったデザインのFrame Franceは、イイに決まっている。

数を見れば見るほど、そう思う反面

変なのが出ると、嬉しく手が止まる。

希少価値どうこうとかではなく、興味が沸くんですよね。

そして、ついつい鏡の前へ。

この時点で、最終確認なんです。

 

 

 

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さて、僕の買い物はさておき、

店舗に届いてますFrame France。

1930年の丸型や8mmのウエリントン、そしてオリーブのアレも

ご興味ある方お待ちしてます。

 

 

 

 

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眼鏡の世界 Vol.3

 

3部構成でお送りしてきた【Column】ですが、いよいよ今回で最後となります。

昨年の12月からdoo-bopの店頭に並んだ『Frame France』。

この宝物のようなメガネに対する理解を深めるため、

あらためて『SPEAKEASY』の山村さんにお話を伺いました。

 

 

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中島:正直うちのお客さんからしたら、まだ『Frame France』っていう言葉に馴染みがないと思うんです。

この言葉って具体的にこれこれを指してるとかあるんですか?

フレンチビンテージ全般を指してるとか、例えば40年代50年代のものを言ってるとか。

 

 

山村:いえ、単純に『made in France』っていう意味なんですよ。

ただ「これは何十年代のFrame Franceですよ」みたいなことを言い続けてきたら、

いつの間にかジャンルとしてそういうのが出来上がってた、そんなイメージでしたね。

ああ、あとはもしかすると本がきっかけやったかもしれないです。

『Frame France』っていうタイトルの書籍を作ったので、それがきっかけで僕らが取り扱っているものを

そう表現するようになったのかもしれないですね。

 

 

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中島:ざっくりフランスのメガネをさしてるってことですね。

でも色々な年代のものがあると思うんですけど、

山村さんがやっぱり良いって思うのが40年代のものなんですよね?

それって30年代とか50年代と比べてどう違うんですか?

 

 

山村:そうですね、40年代・50年代って生地がどんどん変わってきたんですね。

どんどん量産体制に移っていって、アセテートに変っていくんです。

もともとフランスでも100%セルロイドのものが存在していて、

なんですけど、いくらクオリティが高いセルロイドでも長い年月が経つと朽ちていくんですよね。

だから厳密には今僕らが取り扱いしているものはセルロイド100%のものは少ないんです。

 

で、フランスでも燃えにくい素材『セルロイド』をベースとした

『セルロースアセテート』っていう素材に変るんですよ。

燃えない、長持ちする、しかも油分もぜんぜん抜けにくいっていう、

ほんと最高の生地のメガネがスタートするのが40年代なんですよね。

さらにメガネとしても成熟、今のメガネの基本となるものが出てきたのもこの年代で、

デザインは40年代にかなり完成しているんですよね。

30年代だとほとんど丸メガネしか出てこなくて。

 

 

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中島:なるほどなあ。

デザインと生地の良さが1番合致してるのが40年代ということか。

 

 

山村:メガネって60年代から『ファッション』になっていくんですけど、全然ファッションでなかった40年代に、

すごくアグレッシブなデザインの『ロック』とか『ガーゴイル』とかも出てくるわけです。

その辺の背景も考えるとやっぱり面白いなって思いますね。

何を思って作ったんだとか、どういう人のためにデザインしたんだとか。

しかも1本だけじゃなくて何本か出てくるんで。確実にオーダーメイドではなかったと思うんですよ。

 

 

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中島:その60年代以降の、ファッションになった後のメガネも扱ってはるんですか?

 

 

山村:ある程度はありますけど、力は入れてないですね。

デザイン的、カルチャー的に面白いのがあれば購入してはいますが、

シンプルに自分が身に着けたいと思わなくなりました。

僕らのやってるのは質が良くて作り込みも丁寧で、しかもアジア人の顔に馴染んで、

普段の生活に取り入れやすいという事を最重要視するようになりました。

あと昔のものは洋服みたいにサイズもあるじゃないですか。ピッタリとしたサイズでかけるっていうのが良いですよね。

60年代とかになると基本的にはワンサイズ、ツーサイズくらいになってしまうので。

サイズも大きいですし、何て言ったらいいんですかね、『ファッションファッションし過ぎてる』というか。

そういうのじゃないなと思っていて。

 

今は『Frame France』っていうジャンルが流行ってしまって、ちょっとトレンドみたいになってますけど、

僕の中では全然そうではなくて。

いわゆる『良いメガネ』っていうものがフレンチのこの年代なんじゃないかっていうところで

お取り扱いさせていただいてるんです。

 

 

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中島:少し話は変わるんですけど、セルのメガネはやっぱりフランスって言わはりますけど、

他の国とか、そのイギリスとかアメリカだとかそういった所のメガネっていうのは全く別物なんですか?

 

 

山村:別物ですね。

アメリカものとかイギリスものとかも見てきたんですけど、

やっぱり生地の質感はアメリカはもう全然で、僕的には好みではないんですよね。

デザイン面でも武骨で格好良いっていうのはあるかもしれないですけど、

なんかこう乗せたときに見た目がしっくりこないというか、やっぱり欧米用のメガネやなっていう印象で。

イギリスも格好良いんですけどね、生地も良かったりしますし。

ただデザイン的に厳しいんですよね、なんかコスプレというか、『頑張ってる感』が出るというか。

フランスだと一見アグレッシブなデザインでも不思議と馴染むので、メガネに負けない感じがありますよね。

そこはフランスメガネの魔術といいますか、作り込みの丁寧さも関係していると思います。

 

あんまり言うと他のメガネをバカにしているように取られるかもしれないんですけど、

やっぱり40年代50年代の『Frame France』が本当に好きなものなので。

もちろんここに来るまでに20年近く色々と見たり買ったりしてきてるんですよ、ブランドものとかも。

ずっと色んなヴィンテージフレームコレクターやってて。

それはそれで面白かったです、「誰々がかけてたモデルや!」みたいな。

それを自分で所有する喜びももちろんありましたし。

でもそういうのもちょっと違うなと感じるようになって。

誰かになりたいからそれを買うとか、よくあるパターンだとは思うんですけどそうじゃなくて。

自分自身に納得のいける1本っていうのがね、大事だなって思いますから。

 

 

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中島:最後に山村さんとしては、こういったメガネをどの様な人にかけて欲しいだとか、

そういう想いって何かありますか?

 

 

山村:シンプルに好きな人がかけてくれれば良いと思うんです。

ただ本当に思うのは、『トレンドじゃないんですよ』っていうところは強調したいですね。

この格好にはこのメガネでしょみたいなのではなくて、色んなスタイルに馴染むメガネたちなんで。

上手いこと一言で表現するのは難しいんですけど、『良いメガネ=Frame France』みたいな。

そんな感覚でいてもらえたらなと思います。

 

 

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さて、Vol.1・2・3とお付き合いいただきありがとうございました。

今回の【Column】を通して、この世界に少しでも興味を持っていただけたのであれば幸いです。

インディアンジュエリーや革靴と同じように、

『Frame France』が当店にとって無くてはならない存在となるよう今後も力を注いでいきますので、

これからも注目していてください。

 

 

 

 

SPEAKEASY
めがね舎ストライク
Fre’quence

 

 

 

 

 

 

 

 


Frame France 第三弾

またミスったな、多分。

第一弾、第二弾といい値段がするフレームフランスを仕入れ、実売に繋がってる。

でも、ここに落とし穴があったのではないか?と今、思ってる。

興味はあるけど15万~30万のモデルを買う人は限られる。

せっかく興味を持ってくださったのに

どうせ高いんでしょ買えないよって事になってそう。

そして興味が薄れ、その魅力を感じないまま興味の対象が移動する

 

 

 

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第三弾では、そうならないように価格帯を5万~6.5万円をメインに仕入れました。

これなら、多分大丈夫でしょ。

イケルでしょ。

年代でいうと50年~60年物。

Levi’sというとXX。

 

 

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今回の仕入れで注目していただきたいのが

MetalのOCTAGON型。

やっぱ惹かれるんだわ、八角形に。

先を見越すとおそらくチャンスですよ、いろいろと。

 

 

 

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