- UPDATE : 2021.5.30
PUDDLE in doo-bop
「僕では絶対にできない洋服屋」
そう語る中島の表情が印象的でした
大阪は南堀江に位置する古着屋、『PUDDLE』さん
ご縁があり、当店にてショップinショップを開催することとなりました
【DATE】
06.12 SAT & 06.13 SUN
古着を扱うお店であればどこでもよかったのか
それは違います
これまで当店で提案してきた古着とは、根本的に異なるセレクトをしているお店との出会いが始まりでした
『ファッション』ではなく『スタイル』を知るための第一歩として、楽しんでいただきたいイベントです
今回はなぜ中島が、『PUDDLE』というお店に魅かれたのか
それについて話を聞いてみました
中島:僕が知ってる古着屋っていうのは、もともと洋服が好きだった人たちが、
突き詰めた結果古着屋になったっていうタイプが殆どなんだよね。
僕自身doo-bopをやったのも、同じように『服が好き』っていうのが始まりで。
僕の場合はそれがセレクトショップという形やったんだけど。
そういう人ってどこを切り取ってみても『服屋』というか、根本にあるのが『服』。
それに対して『PUDDLE』のオーナーであるJIKI(ジキ)さんを見てみると、彼は元々の柱が違う。
『音楽』や『アート』っていうものが、その根元にしっかりと存在してる。
目に見えない部分が服屋じゃないんだよね、僕らがやってることは見えない部分まで服屋なんだけど。
他者からしたら表面的には服屋に映るかもしれないけど、その根本、柱となる部分が僕らとは全然違ってる。
中島:古着屋さんっていうのも色んなジャンルに分かれるんだけど、
例えばミリタリーに特化したりとか、ワークに特化したりとか。
それぞれ好きな、得意なことをやってらっしゃるとは思うんだけど、
でも世間一般的に高い評価を受けているお店、有名なお店を見たときに、どんなものを扱ってるんですかってなったら、
やっぱり素人が聞いても分かるXXであったり、Levisの何々、フランス軍の何々っていう様な、
ある意味ブランド化されたものが並んでることが多いと思うんだよね。
極論で言えば、その人の感性の部分では勝負してないものが並んでる、お金とコネがあれば買えてしまえるような。
もちろん古着が好きなのは分かってるんだけど、どこか商売の臭いがしてしまう、致し方ないことなんやけどね。
勿論お金をかけることがカッコ悪いとかそういう話じゃなくて、それに対してJIKIさんの店を見てみると、
いわゆる世間一般で言う『レギュラー』ばかりが置いてある。
レギュラーって何ですかって言ったら、世間的な評価もまだ受けてない古着。
そういったものを自分の眼力だけで良いと思って、ピックアップして店に並べてる。
だからお金とか、知識とかコネがあればじゃなくって、自分を信じてやってるんだなって映って。
中島:で、そこだけじゃなくて、僕が格好良いなって思うのは。値付けに関してもそうなんだよね。
例えば「何年代のXXでこのコンディションだったら」っていうのは世間的に相場が決まってるんだけど、
レギュラーのTシャツだったら店によって1,000円だったり10,000円だったりする。
JIKIさんがやってるものっていうのは、そういう適正プライスっていうものがないから、
値段に関しても自分が良いと思うものに高くつけて、こんなものかなっていうのは安めの価格を設定してる。
その辺にもやっぱり、こういう言い方ばっかりして申し訳ないんだけど、センスを感じる。
中島:それっていうのは恐らく見てきたものとか、好きなモノに影響を受けてると思うんだけど、
僕ら『服屋』って、何に影響を受けてものをセレクトしてるのかなってなったときに、僕自身すごく最近考えさせられて。
僕はそんな特別映画も好きじゃないし、アートに詳しいわけでもない。
『何を見てこんな店に』っていうところに関しては、正直言ってクエスチョンが出てきたんだよね。
自分の自信があったものや、自分の感性っていうものに対して。
だけどJIKIさんみたいな、別の柱を持ってる人に、「自分のバックボーンは何ですか」って質問をしたら、たぶん即答できると思う。
「音楽ですよ」、「こういったグラフティーですよ」って。
恐らく、あまり他の人をどうこう言うのは良くないんだけど、『服屋』でそこを即答出来る人って少ないんじゃないかなって思いだしてるのよね。
だからこそ、そういう人が集めた洋服ってものを、僕自身が見てみたいっていう気持ちと共に、うちのお客さんにも紹介してみたくなった。
中島:なんて言うかJIKIさんに出会って、ピンときてしまったんだよね。
あ、僕では絶対にできない洋服屋だなって。
その人の感性であったりとか、教えられない部分で勝負してる人。
そういう人たちに僕自身すごく憧れるし、その人らが何を見てセレクトしてるのだとか、
その人らの繋がりっていうのはどういう風なものなんだろうっていうのに関してやっぱりこう、すごい興味が出て。
それから今僕らのことを信用してくださってるお客さんがこういったものに触れたとき、
どう見るんかなってところも、ちょっと性格悪いかもしれないけど見てみたい。
どういう反応しはるんかなって。笑
もちろん僕らなんかより感受性の強い方も多いし、面白い反応をしてくれるんじゃないかなって。
中島:それでまぁ、あとはやっぱりね、僕が小さいときそうだったように、
大阪とかにもっと買い物に行って欲しいんだよね。本当のことを言うと。
うちで買って欲しい反面、世界は広いし、色んな洋服屋がある、
それだったらJIKIさんのとこみたいに根本が違う服屋とか、そういったお店を見に行って、感じていただきたい。
それでお客さんとそんな話をもっと、doo-bopの中でしてみたい、「どうやったあの店?」みたいな。
そういう話をして、また次のイベントであったりとか、これからの店作り、
僕らが思う格好良い店の肉付けしていきたいなっていう風に思ってるんだよね。
中島:最後になるけど、色んな方に、本当に紹介したいお店の1つがまた見つかったなっていう。
それでご縁があって、今度JIKIさん本人に力を貸してもらってイベントが出来るようになったんで、
また皆こう、上手く言えないけど楽しみにしておいて欲しいなって思うかな。
それとまた、面白い女性たちも来てくれるし、お酒でも飲みながら、美味しいご飯食べながら、
初対面の人も多いと思うんだけど、バリアを張らず、リラックスして楽しんでいただける機会になればなって思ってるので、
ぜひよろしくお願いします。
いかがでしたか
漠然と「大阪の古着屋さんが来てくれますよ」と言うだけでは、あまりにも伝わらないと思い
今回は珍しく【Column】形式でのイベント告知となりました
イベントまではあと2週間
来週末にはJIKIさんと中島との対談も掲載する予定となっておりますので、そちらもお楽しみに