NORIEI 姫路で出会ったシューメーカー
昨日ご紹介した工房は、株式会社 律栄というシューメーカーだ。
半世紀以上こだわりの靴作りを続けてこられ、
近年はオリジナルブランドにも注力されている。
それがNORIEI。
内面からかもしだされる機能美とでもいうのだろうか、
非常にナチュラルなラインについつい見入ってしまう。
足を入れたくなる衝動が湧きあがる、そういう美しさだ。
縁あってdoo-bopで初めて扱わせていただくことになった。
落ち着いた存在感を持った2足。
継続品番であるDERBYという名を冠してはいるが、
アウトソールとアッパーレザーの変更で全く違うものに見える。
日本人の足に合いそうな、丸みをおびたシルエット。
そして一目で堅牢だとわかるステッチ。
DERBY (CORDOVAN)
Unfinished Died Cordovan Upper, Horse Hide Lining
Grey
Single Leather Sole
マットな表情が非常に印象的な素上げのコードバン。
この革は最終工程の染色、磨き上げをしていない。
履き込み、ケアをすることで色の変化や光沢を楽しめる。
DERBY (SUEDE)
Vegetable Tanned Suede Upper, Horse Hide Lining
Black
Dinite Sole
1940~50年代に近い製造工程で作られた肉厚のスエード。
姫路のタンナーの協力のもと、独自開発されている。
ダイナイトソールで、急な天候の変化にも対応できる。
余談ではあるが、シューズの外箱の遊び心が嬉しい。
このようにNORIEIの型押しが入ったプルタブがついている。
長く大事に履きたくなる、そんな仕掛けかもしれない。