- UPDATE : 2021.10.31
NORIEI & SOAK IN WATER Order Fair
今年も開催させていただきます
『NORIEI & SOAK IN WATER Order Fair』
モデル、素材、サイズなど、自分好みのアイテムを作製できる貴重な機会
さらに今回はNORIEIから、『超』がつくほどのスペシャル素材をご用意いただきました
ディレクターの高梨様にお話を伺ってまいりましたので、ご一読いただけますと幸いです
【Date】
11.13 SAT & 11.14 SUN
中島:今回イベントをまたウチでさせて頂けるということで、ありがとうございます。
しかも今回のために用意して頂いたスペシャルな素材、クロコがあるということなんですけど、
正直NORIEIさんからエキゾチックレザーが出てくるのは意外でした。
まずはその辺りからお話伺ってもいいです?
高梨:はい、よろしくお願いします。
まずそうですね、今までのNORIEIは靴マニアというか、靴が好きな方、
どっちかというとファッションより靴その物、時計が好きとか車が好きとかそういうのと一緒で、
靴単体で高いクオリティの物を求められる方が多かったんです。
中島:はいはい。
高梨:でも中にはファッションとして、どういうスタイリングに合わすか、
こういうスタイリングしてるからこういう靴が欲しいといった考え方のお客さんもいて。
それでブランドが出来て10年が過ぎて、NORIEIの本質の部分、土台は固まったなっていうこのタイミングで、
もう少し色んな方向で攻めるというか、チャレンジ、特化していきたいなと思って。
中島:なるほど。
高梨:それで今回、もう何度目かになるdoo-bopさんでのイベントで、何を期待していただけるかなと。
doo-bopさんのお客さんって本当に個性、色っていうのがしっかりあって、doo-bopさんらしさっていうのがハッキリ見えるんですよね。
だったら僕らもそこに向けて提案したいなっていうのがあって。
それで工場行って革をいっぱい掘り起こしたんですよ。そのときにクロコがあって、ビビッときて。笑
で、長く『DERBY』と『BALMORAL』を中心に展開してもらってるんで、クロコのコンビにしようと。
中島:はぁ~、そう考えてもらえたのが凄く嬉しいです。
高梨:コンビっていうのがなんか良いなと思いまして。
うちの代名詞の素上げコードヴァンとクロコのコンビって、普通あり得ない組み合わせというか。
言葉を選ばず言えば奇抜な部分は勿論あると思うんですが、これがさっき言ってたNORIEIのファッションであったりだとか、そんな部分での攻めた、新しい一歩かなって。
今サンプル作ってるとこなんで実物はないんですけど、イメージしたときに良いな、カッコいいなって。
これはどうかなっていうので提案をさせてもらいました。
(※イベント時は実際にサンプルをご覧いただけます)
中島:『DERBY』と『BALMORAL』 で作っていただけるということなんですけど、
これって一匹から何足分くらい採れるんですか?このクロコやったら。
高梨:採り方によってはもちろん多く採れるんですけど、やっぱり綺麗にバランスよく採りたいので。
中島:あぁ、面が合うようにですね。
高梨:はい、それで贅沢に使おうということで、一匹からは二足分かなと…。
中島:二足分!?
すごいなぁ、むちゃくちゃ贅沢品ですね。
高梨:はい、贅沢です。笑
なんでまぁ価格はどうしてもしちゃうんですけど、凄い靴になるかなと。
中島:それはしますよね~。
でも想像しただけでヤバそうやもん。笑
中島:クロコのスペシャルモデルは凄く楽しみなんですけど、
従来のラインでお客さんから声を頂いてるのはローファーのサイズを見て欲しいっていうのでして。
今回も可能であれば厚みの違うインソールとか何種類か持ってきていただけると…。
高梨:はい、勿論です。
中島:前回聞いてらしたお客さんが、そこまでしてくれるならイベントの時に
って言ってくださってるんですよ、有難いことにね。
なんで是非それをお願いしたいなと思ってます。
高梨:分かりました。
中島:ありがとうございます。
じゃあ高梨さん、また別の話になるんですけど、10年NORIEIをしてこられて、今後の展望というか、
今後NORIEIとしてはこういう風にしていきたいっていうのがあれば、ボンヤリでもいいんで教えて頂けたらなと。
高梨:そうですね、いやらしくなっちゃうかもしれないんですけど、
簡単に言葉を選ばずに言うと「売っていきたい」。
中島:うん、やっぱりそれですよね。
高梨:一番はもうそれ、圧倒的にそこです。勿論売り方っていうところはあるんですけど、
プロダクトに関してはやっぱりお客さんの期待にしっかり応えられるものを提案していく、
求められてるものに対して。自己満足で終わってしまうと全く意味はないかなって。
中島:はい。
高梨:「僕らはこうやから」っていうよりはやっぱり期待、
まあどういう方が期待してるかっていうのも勿論大事なんですけど、
そこはしっかり自分たちで見ながら、お客さんの期待に対してプラスアルファで応えていきたい。
中島:それ以上のものをね。
高梨:で、もう一つブランドをやり始めたときから思ってたのが、本当に将来の将来の話ですけど、
信頼できる靴のブランドとして広く認識されるようになって欲しい、していきたいって。
中島:はい。
高梨:工場としては昭和40年からなんで、半世紀以上経っていて、
それはイギリスやヨーロッパの靴ブランドと比べたら歴史は浅いかもしれないですけど、
言ってもそれだけの歴史がある工場なんで、靴のメーカーとしては歴史は持ってる方だと思うんですよね。
で、僕が生きてる時代かどうか分からないですけど、将来的に靴のブランドとして、
「NORIEIの靴だから」って安心感を持って選んでいただけるようになればなと。
中島:そうですね。
高梨:今の段階では「NORIEIってどんなブランドかな?」という視点で、
ブランドの認知力としてはまだまだなんで、今はしっかり今やっているものを履いて頂く、
履いてもらえるような靴を作っていって、売っていかないとって。
単純にビジネスの話でいっても、健全な経営のためにはやっぱり売っていって利益を出して、
その利益を次の靴づくりに活かしていけるようにしないと。
そういう風にやっていかないと、ただただジリ貧になっていって、
『売り上げを作るためだけの靴づくり』になってしまったら本末転倒なんで。
自分たちのやりたいことを表現しながら、お客さんの期待にも応えて買ってもらう、売る。
それを続けていくことで、評価が着いてくるのかなと。
中島:ええ、ええ。
高梨:やっぱり人にしっかり見てもらって履いてもらってなんで。
イベントなり、新規の取引様を探すこともそうですし、色んな形があるとは思うんですけど行動していく。
ただまぁ、結局プロダクトありきやとは思うんですけどね。
中島:最初からそれ言わはりますもんね、プロダクトありきやっていうの。
そこはかなり根が張ってるんだと思います。
高梨:僕はデザイナーじゃないんで、デザインをして「こんなデザインカッコいいでしょ」じゃなくて。
本当に工場の人の想いとか、僕はその代弁者じゃないですけど、
それを受けて僕なりに考えて伝えていきたいなっていうのがありますね。
もしかしたら、僕の解釈の仕方で…。
中島:ああ、変わってるというか。
高梨:はい、変わってる部分も勿論あるとは思うんですけど、
僕も携わってもう10年なんで、最初のころよりはもっと自分のもの、
自分のブランドって意識は圧倒的にあるんで。
最初のころはやっぱりもっとこう「手伝ってます」みたいな。
中島:うん、踏み込めへんもんね。
高梨:はい、『ファクトリーの~』みたいな意識があったんです、
勿論ファクトリーブランドなんですけど、今は僕自分のブランドって言ってるんで。
だからこそもっと主張していかないといけないし、
もっと考えて行動しないとなぁっていうのを特に最近はすごく思ってます。
中島:いやぁ、それだけ腹くくったというか、
自分のブランドだっていうのは中々言い切れない人が多いんでね、
それは作ってる人からしたら嬉しいと思いますよ。
高梨:まぁあとはそこでちゃんと結果作って、それも恩返しやと思ってるんで。
めちゃくちゃ抽象的で漠然とした話やと思うんですけど。
中島:それだけ想えるものがあるって素晴らしいと思いますよ。
幸せなことだと思います。
いかがでしたか
当日はベルト専業ブランド、SOAK IN WATERの受注会も同時に開催いたします
どちらもお楽しみにお待ちください