- UPDATE: 2019.8.29
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Vol.4036【OUTIL:PANTALON】
ayameから人気品番AROUNDが入荷しました。
ぜひご覧くださいませ。
前回はほとんど誰の目にも触れることなく旅立ってしまったOUTILのパンツ。
今シーズンは同素材で2型の展開となります。
デザイナーの宇多さんが、他ではまず作ることができないと言い切るオリジナルのモールスキン。
一目で違いが分かる、とんでもない生地です。
最近は穿きたいパンツが特にないなという方、これであれば心が動くのではないでしょうか。
フレンチワークウェアを語る上で外せないのがこのモールスキンですが、
現在織られているものは、基本的に太い綿糸を使用して織り上げています。
それはキャンバスやデニムよりも強度が高く、ボソッとした素朴な質感が特徴です。
ですがOUTILが作りあげたモールスキンを見てみると、まるでサテンの様な独特の光沢があります。
これは1930~1940年代に織られたモールスキンのみが持っていた特徴で、それ以降は失われたものでした。
その時代のフレンチウェアが持つエレガントさに魅了されたデザイナーが、
なんとしても再現したいと、数年越しに完成したのがこのOUTILのモールスキンになります。
とても細い綿糸を使い、限界を超えた度詰めで織り上げる。
言葉にすると簡単ですが、当時熟練の職人がシンプルな織機を使って織っていた特別な生地。
機械化が進み、職人の技が継承されなくなったことで姿を消した生地です。
展示会場でこの生地を使用したパンツのエイジングサンプルを見せていただいたのですが、
穿き込んでも失われない光沢に、ただただ驚きました。
そして色合いからも、しっかりとフレンチらしさを感じることができます
一度インディゴで染めた生地を、さらにオークウッド(ナラの木)を使って染める。
表記上はブラックとなっていますが、その奥には確かにインディゴのブルーが存在しています。
どこまでも濃いダークネイビーと言った方がしっくりくるかもしれません。
穿いて洗ってを繰り返すことで、段々とインディゴが表に表れ、形容し難い色味へと変化していきます。
2型の内の1つが、先シーズンにも展開していたモデル『CUERS』。
非常に深い股上に、右は2タック、左は1タックのアシンメトリーデザイン。
「バランスの悪いもの」に興味を持っていたデザイナーが、パンツに落とし込んで表現した1本です。
迫力あるワイドシルエットに生地の存在感が加わり、主役としてスタイリングを支えてくれます。
タックインして腰回りのデザインを強調し、足元は武骨な革靴でまとめる。
ため息が出るほど格好良いです。
もう1型はシンプルなワークパンツモデル『LAURIE』。
先のモデルは見て分かる通り相当クセがあるので、
もっとデイリーにこの素材を楽しみたいという方にはこちらがお勧めです。
ヴィンテージのフレンチワークパンツの様に、適度な太さがあるストレートシルエット。
余計な装飾のない、そぎ落とされた美しさがこのパンツの魅力です。
幅広いトップスと組み合わせることができる万能性は、気が付くとつい穿いてしまっているでしょう。
裾をまくると目に入るのが、後半分に取り付けられたヘリンボーンの補強布。
古いフレンチワークパンツを好む方は見たことがあるのではないでしょうか。
こういった細かなディティールが、パンツに説得力を持たせている気がします。
最後に、OUTILの洋服に使用されているボタンは全てオリジナルです。
一見ラッカー塗装が施されたシンプルな黒いボタンなのですが、
よく観察するとサイド(淵ではなく横面です)にぐるりと1周、文字が刻まれていることに気が付きます。
いったい何と書かれているのだろうと気になりデザイナーに質問したのですが、
帰ってきた答えは「フランスのことわざなのですが、意味は自分で解読してください」といった内容。
穿き込んでいくことで徐々にラッカーが剥がれ、読み取れるようになる文字。何だかワクワクしませんか?
明日8/30(Fri)は誠に勝手ながら店休日となります。
翌8/31(Sat)より通常営業をさせていただきます。
尚、オンラインショップご注文への返信・発送に関しましては、8/30(Fri)の13時までは当日対応、
それ以降のご注文には、翌8/31(Sat)より対応させていただきます。
皆様にはご迷惑をお掛け致しますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
【Roots】
【New Arrivals】
ink:HARVEST – Black / 27,000 YEN
OUTIL:PANTALON CUERS – Black / 34,560 YEN
OUTIL:PANTALON LAURIE – Black / 34,560 YEN