直感でのジュエリー選びを。
今週末までとなったWinter Indian Jewelry Fair。
中島や塚本ほど Indian Jewelry の知識が有るわけではない自分ですが、
だからこそ直感で、ただ「欲しい」と、そう思ったアイテム。
Edison Cummingsのリングには、無言の圧力を感じています。
暴れる様な力強さ、荒々しさ。
限りなく繊細なジュエリーを神業と名付けたなら、
彼の作品は悪魔の所業とでも呼ぶべきかもしれません。
それ程までに一際目を惹く異質なジュエリーです。
なぜここまでの圧迫感めいた強さが生まれるのか?
それは彼の得意とするトゥファキャスト、そしてストーン使い、その選定の巧みさ。
使用されているキングマンターコイズやシャイアンターコイズは深いブルーと黒や茶といったマトリックのコントラストが美しく、ジュエリーに重厚感と緊張感すら与えます。
トゥファキャストによる陰影ある質感が更なる威圧感を迸らせ、
素通りが出来ない「圧力」を生み出しています。
同様に目を奪うインレイによるリングも。
スギライトやターコイズを主とした地層の様に連なるインレイ。
大地が生み出したダイレクトな強さを一つのリングに閉じ込め、
彼の信念をも込められた雄々しい美しさがあります。
繊細さだけでない Indian Jewelryの幅広さ。
「こんなのもあるのか」と新しい発見の連続です。
初めは勿論直感で構いません。
好きなものを見つけると、大袈裟でなく人生が豊かになるのを感じて頂けます。