革靴がお勧めの季節です。
こんばんは、お疲れ様です。
明日13日(土)からはイベント開催予定ですので、皆様是非ご来店くださいね。
ヨーロッパの古着とデッドストックの数々。
現在の洋服のルーツになっているデザインも多く、とても見応えのある内容になっています。
さて本日の1本からどうぞ。
『ディア ハンター』
ロバート・デニーロ主演。
ベトナム戦争の帰還兵のお話です。冒頭から1時間ぐらいは青春生活や、結婚式などと、主人公はとても幸せな時間を過ごします。
そして、友人と一緒に志願したベトナム出征。現地で捕虜になってしまいますが、機転を効かせ脱出に成功。
故郷に戻って来たものの、戦争でのトラウマが人格や、対人関係を壊してしまいます。
ドンパチのアクションというよりも、悲しくてシリアスな戦争映画。
公開された年数的にもベトナム戦争への、反戦の意味も込めて作られた映画だと思います。
以前に観た『タクシードライバー』や、有名な『ランボー』なんかもほぼ同年代の映画ですが、
帰還兵の社会に対する影響は本当に強かっただと感じます。
もちろんお勧め映画ですので、一度観てみてくださいね。
それでは本日のご紹介へ。
最近お気に入りとしてよく履いています。
ハインリッヒ ディンケラッカー / HEINRICH DINKELACKER 4706 0544 Tassel Loafers – Wien Calf
『前進する1m毎に心からの享楽を提供する』の精神のもと、30名程の少人数にて、一足一足丁寧に、オールハンドメイドにて作られています。
年間の生産数も8,000足と限りある生産数の中、卓越した技術と、世界中から集められた最高級素材を使用し、生産されています。
甲部分のタッセル装飾がエレガントな印象を持つ1足。
コインローファーに比べフォーマルな印象が強いことから別名、弁護士の靴などとも呼ばれる形です。
脱ぎ履きが多い日本文化では浸透しやすいモデルとして知られています。
シンプルなデザインながら、他ブランドのモデルと比較しても非常に履き心地の良い1足です。
最高級の素材という言葉はまずアウトソールから。
レンデンバッハ社製のレザーソールを使用。
こちらのレザーソールは、オークバークと呼ばれ、オーク(樫の木)のタンニンを使用して鞣した革を使用しています。
オークで鞣した革は油分をたっぷり含み、革に粘り気が出るため、頑丈で水に強い特徴を持ちます。
しかし鞣すのには時間がかかり、こちらも製品になるまでに12ヶ月の期間を要します。
レンデンバッハ社製のソールはジョン・ロブ等その他の一流靴でも使用されています。
このレンデンバッハ社製のレザーソールをヒドゥンチャネルにより縫い付けています。
縫い目を隠す方法となり、通常の縫い付けの前に、レザーソールの横から切り込みをいれ、ステッチ用の溝を作り、
縫ってから、剥がしたレザーを接着するという具合に非常に手間がかかる製法です。
オープンチャネルと比較しますとこんな感じです。
ステッチが表に出ないことから耐久性が増し、水の浸透も防ぎますので、レンデンバッハ社製のレザーソールの特徴を十分に活かす事ができます。
また見た目も綺麗に仕上ります。
更に、ヒール部分には化粧釘が打たれています。
ここにも正確に打ち付ける職人の技術が集約されています。
また一番のポイントはヒールカップ。
やや小ぶりに設定されながら、人体工学に基づいた設計がされており、踵から足首に向かって傾斜がかけられています。
そうすることで、ローファー特有の踵抜けを軽減し、快適な履き心地を実現しています。
確かに他のローファーに比べて、長時間の歩行もしやすく、レザーソールとアッパーが馴染む事で、日毎に愛着がわいてくる感じです。
Aldenの柔らかい履き心地と比べると、
しっかりとコシがあるような履き心地です。
堅牢感という感じですかね。
新品時に比べアッパーレザーも皺が入ると雰囲気が一変します。
きめ細かな皺。
一般的なコインローファー等と比べ、ロングノーズですので、
足の甲もしっかりとフォールドされ、皺もしっかりと入ります。
一度試してみてください。
本当に良い靴だと思います。
毎日更新中です。是非ご覧ください。