財布にも一癖。
年明けがすぐ目の前に迫ると、一層身に着けるものに気を遣う様になります。
ソールが削れるまで履いたシューズを修理に出したり、
レザーの洋服や小物、ウールのコートのメンテナンス、果てはデニムのウォッシュをしたり。
大抵のことはやり尽くした気がしますが、唯一気になるのが財布の新調。
タイミングよく年の暮れに入荷してきたBRU NA BOINNEの財布と何度も目が合ってしまいます。
所謂「財布」というカテゴリーに全く縛られない独創的なレザーを用いたこの二種類。
まず左手のパープル。
黒桟革と呼ばれる素材を使用されており、
こちらはシボ感のあるレザーに日本の伝統技術である漆塗りを施し、
塗りと乾燥を繰り返すことで突起部分に強い光沢と艶を与えたものをそう呼びます。
パープルのベースにこの加工を加えることで突起だけが黒く輝き、
得も言われぬエキゾチックで色気あるムードに仕上がっています。
洋服だけでなく、身に着けるもの全てに一癖欲しい自分にはドンピシャな財布。
オレンジのライニングとのコントラストも絶妙です。
冷たさを感じる表地に対してのこのポップな配色が気分を上げてくれそうです。
人には見えない、自分だけが知ることの出来る部分だからこそ、所有欲も高まるもの。
パープルとは対照的な印象のゴージャスなハラコ素材も捨てがたいところ。
生き生きとした鮮やかな毛並みは野生のワイルドさに加え、どこかキュートな印象もあります。
ハラコの下に潜むゴールドのレザーがちらりと覗く、迫力と遊び心をも兼ね備えた仕上がり。
こちらはベースのカラーに合わせた優しいベージュのライニングに。
実際にこの形の財布を愛用しているからこそわかることですが、
スモールといえど使い勝手は抜群です。
日常的に利用するカードや定期類、お札に小銭まで、メイン財布に申し分ない収納性。
スタッフがこぞって BRU NA BOINNEの財布を使っているのもやはりそれだけ魅力があるからこそ。
僕も狙っているこの二素材と合わせて、今一度この財布をお試しください。