究極のチノパン。
男性のワードローブを形成する上で、外すことの出来ないパンツってなんでしょうか。
ジーンズだったりミリタリー系の6ポケットだったり、
キレイ目なスタイルの方にはスラックスだったりかと思います。
イメージされたパンツは、恐らく王道と言われるポジションでしょうか。
そんな前振りではじめた今回のブログのテーマは『チノパン』
所有している、してきたという方が大半かと思います。
生地に光沢感があったり、落ち着きのある雰囲気を感じさせる為、
清潔感がありながらも、ドシッと構えた大人の男性にも着こなしやすいパンツです。
ところでチノパンって、意外と本格的に向き合い作られているものが少なく感じませんか。
例えばヴィンテージデニムやミリタリー系の6ポケットをオマージュしたパンツって、
拘りを持ったお店を覗けば数種見つかることはあると思います。
でもチノパンは見つからない。
ウチの店を見渡しても、ないんです。
しかしながら量販やファストに行くと、割と積み上げられていたりします。
意外な発見でした。
チノパン、イケてるところにない説です。
つまりファッションとして、中々提案しきれていないパンツかもしれません。
事実お好きそうなお客さんが穿かれているのは、ヴィンテージの確率高し。
Web検索してもチノパンって、一部のリプロメーカーさんしか見当たりませんから。
多くのブランドが踏み込めなかった難しいテーマに挑戦し、
素晴らしい仕上がりで登場したのがAUBERGE / DOUGLASです。
プレーンな見ための凄いやつ。
人間でも一番強いタイプです。

AUBERGE DOUGLAS – Beige
近代チノパンの礎と言えるアメリカ軍M41型をオマージュしたデザインに、
最高級コットンであるシーアイランドコットンを用いた渾身の一本。
ヴィンテージのような粗野で無骨な雰囲気を感じさせながらも、
シーアイランドコットンのしっとりとした光沢、品のある色合いによって、
これまでのチノパンとは格が違うことが伝わってきます。

もちろん履き心地に関しても素晴らしく、
ヴィンテージチノのような肉感や凹凸はありつつも、
肌触りの違いに驚いていただけるはずです。
これは均一な糸質の海島綿をタテヨコ太さを変えることで、
素材の持つ上質さとタフなヴィンテージ感を同居させているからです。
以前のコレクションでCARIB XXやCARIB WW XXをお持ちの方には、
あの感動をDOUGLASでも同様に感じていただけるかと思います。
冒頭でお伝えしたように、拘ったチノパンは中々見つかりません。
それもヴィンテージチノをテーマにしたパンツは、
リプロメーカーさんの一部しかないと思います。
ですがDOUGLASの凄さは再現性の高さを競うのではなく、確かなオリジナリティー。
ヴィンテージのデザインを究極の素材で提案されるAUBERGEならではのモノづくりだと言えます。

アメリカ軍のチノパンは、40年代最初期はバギー調に太く、
50年代に入るとプレーンなストレート、そして60年代は最も太くなると、
歴史の中でシルエットの変遷がありました。
そんな中、DOUGLASは太すぎず、細すぎずの41の歴史の中で最も基本的なシルエットで表現されました。
これは最高級シーアイランドコットンを時代が変わっても、
愛用出来るよう計算されているからです。
今だけ輝くのではなく、ずっとワードローブに残り続けること。
デザイナー小林さんの優しさとも取れるシルエットなのです。

もちろん各ディティールはM41。
ベルトループの幅感やマニアックなところですと左綾のウエストポイント生地もしっかりと踏襲。
玉縁ポケットやメタルボタンとコレコレと言うべきところは当然バッチリです。

究極のチノパン。
好きなモノが固まり、ワードローブを完成させたい方へ。
サイズ40、42共にラスト1点づつとなります。
週2更新(週央と日曜)です。是非ご覧ください。