ドレスでアメリカンなシャンブレーシャツ。
1940年代頃にUS NAVY(アメリカ海軍)へ支給されていた作業用のシャツがベースとなったGUTHRIE。
今期注目のカリビアンシーアイランドコットンに、
ドレス仕様な部分とアメリカンなラフな部分が同居している面白さのあるシャツです。
AUBERGE GUTHRIE – Blue Chambray
素材の素晴らしさは兼ねてより伝えられておりますが、
今一度お伝えさせていただきます。
ふわっと柔らかく、どことなくシットリとした質感。
触れた瞬間に上質ということが伝わるはずです。
ジャマイカ島産海島綿の真綿を100%使用し、旧式のシャトル織機で織られた生地は、
贅沢ですが、毎日でも着たくなる親しみやすさもあります。
個人的には、味の出たヴィンテージアイテムと合わせて、
統一感を狙いながらも、素材感で対比を付けたり、
タイドアップしたジャケットスタイルでデザイン的にはハズしつつも、
素材の上質さで引き締めるなんてどうかなと思っています。
今までのワークやミリタリー系のシャンブレーでは味わえなかった『品の良さ』により、
スタイルの領域が更に広がりそうです。
そして深みを感じさせるのは、アメリカンなところをしっかりと残しているということ。
当時の流れを汲んだロングポイント寄りの襟型。
キュインと尖り気味のシェイプこそM43シャンブレーシャツ。
そして胸ポケット。
フラップ無し、下部センターが尖ったホームベース型の形状に、
縫い出しがポケットからはみ出し気味なのも最高です。
2~3針分はみ出したステッチこそアメリカ。
そしてこの縫製こそ正にアメリカと言える脇の仕様。
オリジナルはダブルステッチですが、
そこは細巻き縫いでドレスアップ。
ポイントは左右非対称。
右脇は前身頃のステッチとつながり、
左脇は後ろ身頃のステッチとつながります。
ちょっと分かりにくいでしょうか。笑
ただし、これこそヴィンテージの縫製仕様。
加えてアメリカらしさが詰まっていると言えます。
日本人の真面目さだと、こういう仕様にはまずならないかと。
生産効率を重視したスピード化が生んだ一つのカタチだと思います。
お手持ちのアメリカ製マチ付きのヴィンテージシャツがあれば、
ご覧ください。
ほとんどがこういった仕様なはずです。
中々に伝えづらく、伝わりにくいとは思いますが、、
素材に注目が集まるAUBERGE、ですが設計面も流石ということがご理解いただければ嬉しいです。
詰まるところ語るべきことが多いシャツ。
後悔させません!
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