エレガントギャザーDEGAS。
今週末8月6日(土)7日(日)はAUBERGE 2023ss Order Fairです。
GASTON & CAP Order Fairも同時に開催いたします。
被り物を思案されていましたら、この機会をお役立てください。
また8月5日(金)20時~はYoutubeで全型紹介ライブもAUBERGEチャンネルで予定されています。
お時間ございましたら、こちらもご覧いただき、更に熱を高めてご来店くださいませ。
今ブログではAUBERGEならではと言えるデザイン、ディティールのDEGASについて。
印象的なギャザー使いが目を引くシャツです。
19世紀後半のデザインを落とし込まれ、現代のシャツとは明らかに纏っているものが違います。
ギャザーはシャツを一段とエレガントに見せるだけでなく、意味のあるデザイン。
今回のブログはちょっとマニアックです。
洋服は運動量を計算してつくられています。
(この場合の運動はスポーツというよりは、日々の生活で身体を動かす意味です)
どういうことかと申しますと、腕を動かした際、
ギャザーがふわっと広がり体に沿うイメージです。
では何故ギャザーはないのに、動きやすいシャツが存在するのか。
答えの1つはヨークと言われる、斜めに生地が配置された肩のパーツ。
生地って斜めになると、真っ直ぐより伸びるんです。
ヨークはフラットな素材を身体の曲線等に合わせるための機能的目的と、
デザイン上の装飾目的を持ちます。
もう1つの答えは、ヨーク下のプリーツに注目です。
こちらもギャザーと同じく身体の動きに合わせて、プリーツが広がります。
なので、ギャザーなしでも窮屈感なく動けるシャツが存在するということです。
この時代のフランスのシャツは、ヨークで仕立てることがメジャーではありませんでしたので、
ギャザーをたっぷりと使用されていました。
当然ながら、ギャザーの方が幾分も手間も時間も掛かります。
現代の効率を求める洋服づくりでは、不要になってしまうかもしれない美しい手仕事。
そういったところにスポットを当てて、蘇らせる。
ロマンを感じます。
かつてAUBERGEでBIL PITTという品番がありましたが、
あちらが優れた個人の職人さんの出来る最高峰なら、
DEGASは日本の工場で表現出来る最高の技術だと小林さんにおっしゃっていました。
日本の高い技術力だからこそ成しえた仕立て。
AUBERGEの洋服は素材は当然素晴らしいのですが、
以外のところにも目を向けていただくと、
その作りこみの深さにあらためて驚かされます。
袖を通した瞬間ゾクゾクくる感じを楽しみましょう。
週2更新(週央と日曜)です。是非ご覧ください。